今日一日がちいさな一生
あらすじ/作品情報
毎日新聞の好評連載「新・心のサプリ」待望の書籍化!!今日一日を心穏やかに、自分ができることを精一杯して、力の出し惜しみをせず、全力で生きる。朝誕生し、夕方は死んでいく。そんな気持ちで過ごしていたら一日一日が光を帯びてくる。朝には新しく生まれるのだから、昨日の気持ちをひきずらない。明日の光は明日見つければいい。今日一日だけでいい。しっかりと、ひとつひとつ心をこめて大切に過ごすことが光になる。一日をちいさな一生だと思って、生きていきたいと思う。―――若いころは敏感すぎる自分に苦しんだ。人の痛みを感じて傷つき、自分は医師にはむいていないなあ、と常々思ってきた。しかし、感じる、ということは自分の個性であり、人の痛みをかんじることによってできることは何か、と考えて仕事を続けていくことにした。原稿を書くことは、痛みを感じている人に対しての、私からのメッセージでもある。そしてそのメッセージを発信することによって、私自身も前に進んでこられたのだと思う。―――(まえがきから引用)■目次・幸せは「何でもない一日」にある・セミの介護・どこで決める?「人間の価値」・「心」を向けるべきところ・人はみなそれぞれ「重荷」を負っている・自分が「心地よく」使えるもの・「自分」がよければ、それでいい?・「才能」よりも大事なこと・自分の「尺度」や「信念」はひとまず横に・「ちょうどいい加減」・いいじゃないか「エセ〇〇」と言われようとも・「理想の仕事」ができるようになるには・ストレスフルな「頭のいい人」・たとえ「お金」にならなくても・人間は人情を食べる動物・「ひとつひとつ」に心を込めて・「責任」が人を強くする・あの「つながり」は今どこへ・目に見えない大切なこと・いつも「カッコイイ」自分でなくていい・「我」をなくしたい人たち・何もせず「自分と向き合う」・「立場の上下」と「人の上下」・「思い出し怒り」にご注意を・話す前にまず「聞く」・さまざまな形の「支援」他26項目■著者 海原純子(うみはら じゅんこ)心療内科医として全国で講演活動を行うとともに、2013年11月~2014年3月まで復興庁「心の健康サポート事業」の統括責任者として東北各地で活動する。現在は復興庁「心のケアー事業」の統括責任者として全国で活動を行っています。読売新聞「人生案内」回答者。毎日新聞・日曜版「心のサプリ」、連載執筆中。