脳科学で解く心の病
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あらすじ/作品情報
私たちの脳内には860億個のニューロンがあり、ニューロン同士が正確に繋がることで、コミュニケーションを取っている。ニューロンとニューロンの繋がりは、ケガや病気によって変化してしまう。また、成長の過程で繋がりが正常に発達しなかったり、全く形成されなかったりすることもある。そうした事態に陥ると、脳機能に混乱が生じて、自閉スペクトラム症、うつ病、統合失調症、パーキンソン病、依存症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など精神疾患の原因となる。こうした脳の混乱がどのように生じるかを研究し、その治療法の可能性を探ることは、私たちの思考、感情、行動、記憶、創造性がどのようにして脳で生み出されているのか、その解明にも繋がっていく。神経科学者たちの研究成果、精神疾患の当事者や家族の声、治療法の歴史を踏まえながら、ノーベル賞受賞の脳科学の第一人者が心の病と脳を読み解く。